★Claude Lévi-Strauss, SAUDADES DO BRASIL (Librairie Plon, 1994)
 クロード・レヴィ=ストロース『ブラジルへの郷愁』川田順造訳、みすず書房、1995/10/16、amazon.co.jp


■概要


1930年代、ブラジルをフィールドワークで訪れたレヴィ=ストロースが撮影した写真を集めたもの。


■目次

・プロローグ


・ブラジルとの出会い
・ガデュヴェオ族からボロロ族へ
・ナンビクワラ族の世界
・アマゾニアで
・帰途


・訳者あとがき


■引用

『ブラジルへの郷愁』は、1921年ダリウス・ミヨーが作った曲の名である。当時、在ブラジル・フランス大使館に勤務していたミヨーは、この国の大衆芸術に接してその愛好者となり、自分なりのやり方でその感銘を表してみようとしたのだ。

(同書、注記より)

一度目の調査旅行では、私はライカのほかに、卵形の小さな8ミリ・ムービーカメラを一台もっていたが、その商品名は忘れた。私はそれをほとんど使わなかったが、それというのも、直接見て、私のまわりで起こっていることを理解する代わりに、ファインダーに目をつけたままでいるのは、してはならないことのように私には思えたからだ。それゆえ、私が我慢して撮ったのは、切れ切れの数場面にすぎず、そのいくつかのものは馬上で撮ったために映像が揺れている。

(邦訳書、22-23ページ)