蓮實重彦山根貞男成瀬巳喜男の世界へ』リュミエール叢書36、筑摩書房、2005/06、amazon.co.jp


■目次

蓮實重彦「二〇〇五年の成瀬巳喜男——序にかえて」



山根貞男「視線と空間の劇——成瀬巳喜男の戦中について」
蓮實重彦「寡黙なるものの雄弁——戦後の成瀬巳喜男
ジャン・ドゥーシェ「成瀬について」(安原伸一郎訳)
ベルナール・エイゼンシッツ成瀬巳喜男におけるさまざまな移動——日本を横断して」(吉村和明訳)
藤井仁子「シネマの中にいる他人——最後から三番目の成瀬巳喜男
常石史子「砂が降りる——成瀬巳喜男の中心」
大久保清朗「ニューヨークのキミコ」


II
岡田茉莉子「……成瀬さんは、とても剽軽な方だなと思いました」(聞き手=蓮實重彦
玉井正夫「成瀬さんの本領は、一歩歩いて振り返る、独得の振り返りポジションですね」(聞き手=蓮實重彦
・中古智「美術監督の語る成瀬巳喜男」(聞き手=蓮實重彦


III
ダニエル・シュミット「偉大な女優・杉村春子を偲んで」(田中純訳)
ジャン=ピエール・リモザン成瀬巳喜男——迷宮の蛍たち」(安原伸一郎訳)
楊徳昌エドワード・ヤン)「さりげない優しさという強靭で不可視のスタイル——成瀬巳喜男について」(大久保清朗訳)
吉田喜重「反転する光と影、あるいは人間の別離をめぐって——小津安二郎成瀬巳喜男


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・写真提供一覧/謝辞
・著訳者紹介